石油・天然ガスを社会に届ける。それは、はじまりを灯す仕事。

石油・天然ガスの利用

社会の動力源となる石油・天然ガス

石油化学製品の写真

石油化学製品

石油は、プラスチック、ソフトビニール、合成樹脂など石油化学製品の原料として利用されており、日本国内では石油の約20%が石油化学製品に使用されています。

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動力熱源

石油は、自動車、船舶、航空機など輸送手段の燃料として利用されており、日本国内では石油消費量のうち約40%が輸送手段の燃料に使用されています。

都市ガス・LPガスの写真

都市ガス・LPガス

天然ガスは、家庭や工場で使用される都市ガス、LPガスとしても使用されます。都市ガスは、メタンを主成分とする天然ガスが使用され、道路下のガス導管を通じて家庭や工場へ供給されます。その天然ガスの大半は、海外から輸入される液化天然ガス(LNG)です。他方、LPガスとは、プロパン・ブタンを主成分に持つ液化石油ガスで、こちらも大半を海外から輸入しています。LPガスが入ったボンベを業者が家庭や工場へ配送します。

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発電

石油・天然ガスは、それぞれ火力発電の燃料として使用されます。特に2011年の東日本大震災以降、日本国内における発電源のうち、火力発電の占める割合は約88%(震災前2010年は59.8%)となっており、火力発電の燃料のうち約6割を占める石油・天然ガスの役割は非常に重要なものになっています。中でも、CO2排出量の少ない天然ガスは環境負荷の低いクリーンなエネルギーとして消費を増やしています。

日本の一次エネルギー消費構成

日本のエネルギー消費構成のグラフ

我々の日常生活や経済活動に必要不可欠な一次エネルギー、石油・天然ガス

日本の一次エネルギーの消費構成の中で、石油・天然ガスの占める割合は6割強にも及び、この事実からも日本の社会経済を支える必要不可欠なエネルギー資源であることが分かります。

日本における石油の消費と供給

1日あたりの石油の消費量の多い国のグラフ

世界第4位の石油消費国、日本

日本では1日に約403.7万バレル、2日間で東京ドーム1杯分の石油を消費する、世界で4番目の石油消費大国です。これを国民1人当たりで換算すると、5.1ℓとなります。日本人は1人ひとり、毎日500mℓペットボトル約10本分の石油を消費することで現在の豊かな生活を送ることができているのです。

国産原油供給量の推移のグラフ

ほぼ全量を海外からの輸入に頼る

日本国内では新潟県、秋田県及び北海道に油田が存在するものの、消費量のほぼ全量を海外からの輸入に依存しており、2015年度のデータでは海外依存比率は99.7%と非常に高い水準にあります。そのうち約8割を中東地域から輸入していることも大きな特徴です。オイルショックを契機とした石油代替政策や省エネルギー政策の推進により1980年代には輸入原油は減少しましたが、1980年代後半には原油価格の下落に伴って増加に転じました。1990年代半ば以降は、石油代替エネルギー利用の進展や国内需要の減少により減少基調で推移しています。

日本における天然ガスの消費と供給

世界の国別天然ガス年間消費量のグラフ

世界第5位の天然ガス消費大国、日本

日本における天然ガスの年間消費量は約1,000億m³です。その用途は、発電用と都市ガス用の大きく2つに分かれ、発電用に約6割、都市ガス用に約3割が消費されます。都市ガスの用途別販売量としては、従来は家庭用が最大のシェアを占めていましたが、石油に比べCO2排出量が少なく環境負荷が低い資源であることもあり、近年は工業用での消費が急増しています。また、現在では、天然ガスから熱や蒸気、電気の複数のエネルギーを同時に生み出し、ビルや家庭の冷暖房をはじめ、給湯、電力供給などを行うコジェネレーション・システム、さらに自動車用燃料電池の原料など、より幅広い分野での活用が進められています。

天然ガスの国産、輸入別の供給量のグラフ

液化天然ガス(LNG)の登場以降、順調に増加してきた天然ガス輸入量

日本において、1969年の液化天然ガス(LNG)の導入以前の天然ガス利用は国産天然ガスに限られ、一次エネルギー国内供給に占める割合は1%にすぎませんでした。しかし、1969年のアメリカ(アラスカ)からの導入を皮切りに東南アジア、中東からの輸入が開始され、燃焼時に硫黄酸化物がほとんど出ず、化石燃料の中では二酸化炭素の排出量も少ないクリーンなエネルギー源であることから需要が増加していき、特に2011年の東日本大震災以降、急増しています。現在は石油と並ぶ非常に重要なエネルギー資源となっており、石油と同様、ほぼ全量を海外からの輸入に頼っています。

日本の石油・天然ガスの輸入先

約8割を中東地域に依存する石油の画像

約8割を中東地域に依存する石油

上図の通り、日本の石油輸入先における中東依存度は、80%超と高い水準にあります。世界の原油埋蔵の約半分近くが中東に偏在していることも、高い中東依存度を生み出す1つの要因です。日本では、1970年代のオイルショック以降、中東地域など特定の国・地域に偏り過ぎないよう、調達元の多角化を図った結果、一時的に中東への依存度が低下しました。しかし、中国やインドネシアなどの主にアジア諸国において国内需要が増加し、これらの地域からの輸入が減少した結果、1990年以降、中東依存度が再び上昇傾向にあります。

多様な地域からバランスよく供給される天然ガスの画像

多様な地域からバランスよく供給される天然ガス

天然ガスの埋蔵は石油に比べ世界各地に分散していることもあり、原油と比較し、多様な地域から輸入をしています。特に東南アジア・オセアニア地域は地理的要因から輸入割合が高く、オーストラリア、マレーシア、インドネシア等からの輸入が約60%を占めており、中東依存度は3割弱と相対的に低くなっています。