• メンター(2010年入社)

    海宝 健

    グローバルエネルギー営業本部 原油営業ユニット 原油営業グループ

  • 新人(2014年入社)

    北島 亮

    グローバルエネルギー営業本部 原油営業ユニット 原油営業グループ

入社後、原油営業に配属された北島を指導するのは、当時入社5年目の海宝。オフィスでは隣同士の席で、日々、コミュニケーションを取りながら仕事に取り組んでいる。

個性に応じて“北島シフト”を敷いた1年間。

海宝:
メンターは、社会人になって右も左も分からない新入社員を会社という組織で受け入れるための橋渡し役。どんな後輩が入ってくるのか、とても楽しみにしていました。北島は大学院卒ということもあり、落ち着いていて、良い意味で「そつのない人だな」というのが第一印象。元気がよくて型破りな若手が多い原油営業ユニットでは珍しいタイプだったから、頼もしく思う一方で、営業的な、ある意味で“ウェットな”人付き合いができるだろうかと若干の不安を感じたのも事実です。実際の北島の働きを見ていると、まったくの杞憂だったけれどね。
北島:
僕の場合は、入社するまで、メンターと新人の関係がどういうものなのか想像もつかなかったので、とにかく不安でした。一体、どんな人がメンターになるんだろうと。実際に海宝さんに会ってみると、すぐに不安は吹き飛びました。話しやすく、僕がどんな人間かを真摯に理解しようとしてくれて、安心感がありました。でも、どちらかというと、最初は、メンターというよりも先生に近い印象だったんです。

海宝:
先生? どうして?
北島:
原油営業は、仕事柄、業界知識や専門知識を必要とする場面が多くあるので、新入社員はまず重点的にレクチャーを受けますよね。毎日1時間くらい海宝さんから講義を受けて、次の日、復習をしながら先に進んでいくという形で丁寧に指導してもらったので、先生のように思えたんです(笑)。しかも、単なる知識だけでなく、どうすれば知識を得られるかという方法論も含めて教えてくださったので、スッと頭に入ってきました。そのおかげで、学生から社会人へとスムーズに移行できた気がします。
海宝:
メンターを務めるのは3回目だから、教え方にも慣れてきたのかな。とはいえ、一人ひとりタイプが違うので、同じ指導の仕方では、北島に響く面もあれば、響かない面もある。相手に合わせて、どのように褒め、注意し、どのような距離感で接するかを工夫するのがメンターの難しいところ。今回もいろいろなことを考えながら、“北島シフト”で臨んだんだよ(笑)。

北島:
そうだったんですね(笑)。たしかに、僕の考え方の特性を見据えたうえで、話し方や伝え方を工夫してくださっているんだなと感じていました。ですから、新しいことを習得するのにさほど時間はかからなかったです。

顧客との電話を隣で聞いて、実践的にアドバイス。

海宝:
実際に、営業の前面に出てお客様とやり取りをするようになったのは1年目の8月頃だよね。出荷オペレーターとして、お客様の要望を聞きながら出荷ターミナルとの調整を図り、販売した原油をスムーズに出荷するのが北島のミッションだった。
北島:
ええ。やはり最初は緊張しました。お客様は皆さん僕よりも年上ですし、業界での経験も長い。そうした方々とのやり取りでは、「新入社員だから」という甘えは許されません。海宝さんの求める水準に達しようと必死でした。
海宝:
僕が担当していた業務を引き継いでもらったこともあり、仕事のクオリティーを同じレベルに保ちたいという思いがあったからね。最初はやりづらかったんじゃないかな。お客様とどのように電話で話しているか、いつも隣の席で聞き耳を立てていましたから(笑)。

北島:
そう、僕がしゃべっているのを全部聞かれている(笑)。そして、はじめのうちはよく指導を受けました。「話している内容は間違っていないけど、こういう場合はこう言い方を変えたほうがいい。」とか。なるほどなあ、同じ内容でも、伝え方によって相手に与える印象がずいぶん違うんだなと気づくことができました。
海宝:
事前に細かな指示はせず、実際に話すのを聞いて、気づいたことを指摘する方法を取ったんだよね。基本的なことはできていたし、お客様とのやり取りでは個人のキャラクターを大切にするほうが良いと思っているから。僕ならこう話すけど、北島とお客様との関係性の中では違う言い方のほうが良い場合もある。お客様と打ち解けていろいろな話題で話し込んだり、接待などの席でイキイキと話したりしている様子を見て、今では安心しているよ。
北島:
こうして実践的なトレーニングを受けながら、10月頃からは、出荷オペレーション業務を1人で任されるようになりました。お客様の前に出るようになってから3カ月での独り立ちは、社内平均よりも早いと言われます。これも、自分に合った、きめ細かな指導をしてくださった海宝さんのおかげだと感謝しています。

大きな悩みを抱える前に、“悩みの種”を消し去れる。

北島:
時々はチームのみんなで飲みに行ったりもしますけど、考えてみると、折り入って相談に乗ってもらったことってないですよね。普段からこまめにコミュニケーションを取っているので、大きな悩みを抱え込んだり、仕事に行き詰まったりする前に話をして、問題の芽を摘んでいるからだと思います。問題が起きる前に解決できているから、1人で悩みを抱えずに済むんです。
海宝:
そう。それこそ、僕が北島に求めてきたことだよね。事が大きくなってからでは大変だから、自分では大したことはないと思っても、早めに報告してほしい。それをしっかりと守り、こまめに報告をしてくれるので、非常にうまくいっていると思います。

北島:
良いことはもちろん、ミスしたときも早めに打ち明けるようにしています。海宝さんは僕よりも圧倒的に業務経験が長いため、なぜそうしたミスが起きるのか、どうすれば防ぐことができるかも経験則としてよく分かっていると思うんです。だからこそ、ミスをしたときも恐れずに早めに報告をし、対応策のヒントを得て、慌てずに的確な対処ができるんです。
海宝:
ミスをしたことより、1人でため込んで報告しないほうが怒ると思うよ、僕は(笑)。
北島:
だから安心して相談できる(笑)。問題の芽がどこにあり、どのように肥大化しそうかという見通しを立てるには、経験がものを言うと思うんです。僕にはまだ、レクチャーで身につけた知識と、わずかな経験しかありません。それをもとに出荷オペレーション業務を遂行しながら、「経験」という部分も海宝さんに補完してもらっているという実感があります。

嬉しかった、「北島がいないと不安だな」の一言。

北島:
これまでに、海宝さんから言われて嬉しかった言葉が2つあるんです。1つは、先日休暇を取った際に「北島がいないと、オペレーションが不安だなぁ。」と言ってもらえたこと。メンターと新人としてではなく、仕事のパートナーとして信頼してもらえているんだなと感じました。もう1つは、市況の変化に伴って顧客からの要望が複雑になってきたとき、前例にとらわれずに臨機応変に対応することができ、「応用力があるね。」と評価してもらえたことです。
海宝:
それは、毎月1回、2人で行っている振り返り面談のときだね。目標を設定し、達成できているかを話し合う場だけど、物事を杓子定規に捉えるのではなく、学んだことをうまく活用し、応用力をもって対応している姿を見て嬉しく思ったよ。今では、チームの重要な戦力だから、北島がいないと本当に困る(笑)。
北島:
海宝さんの指導方法では、それぞれの業務の完成形をイメージしたうえで僕に仕事を投げかけるのですが、その完成形自体は伝えず、自分で考えさせるんです。自分のアウトプットを海宝さんのイメージする完成形に近づけるために、的確な質問を考え、やり方を工夫する。海宝さんは、アドバイスはいくらでもくれるけれど、手助けはしてくれません。自分の仕事は、責任をもって自分でやり遂げなくてはいけない。その意識が、この1年間で強く身についたように思います。

海宝:
出荷オペレーションを任せるようになったとき、北島は、「1年目の私が、こんなに重要な業務を担当して良いのでしょうか?」と不安をこぼしたよね。自分の仕事の重要性や責任を自覚し、受け止めようとしている精神的な成長が、僕は一番嬉しかった。僕も、1年目に同じ不安を抱いてメンターの先輩に相談し、「やれるところまでやってみろ。但し、もし不安があれば、夜だろうが休みだろうが構わず電話をしてこい。」と言ってもらったことを今でも覚えている。だから、僕も同じように頼りがいのある先輩であろうと努力してきたし、北島もそれに応えてくれた。やりがいを感じながら業務に当たっている姿を見るととても嬉しく、メンター冥利に尽きる思いだよ。

これからは、先輩として。

海宝:
もうすぐメンター期間も終わり、北島も2年目に入るよね。2年目には、期待されることが大きく変わっていく。業務の幅も広がり、海外出張にも行くだろうし、契約の管理や販売を任されるようになるかもしれない。数値入力の庶務や、顧客との忘年会の準備だって、「誰かがやってくれているからいいや。」と人任せにするのではなく、「自分がしなくては。」と考えて行動することで、できることの幅を広げてほしい。後輩も入ってくるしね。
北島:
自分が先輩の立場になるんですね。まだ想像がつきません。
海宝:
僕がメンターとして心がけていたのは、「北島が僕の真似をしても、恥ずかしくない働き方をしよう。」ということ。遅刻をしないことや、必要に応じ適切な敬語を使うなどといった社会人として基本的なことから、お客さまへの誠実な対応や、上司・先輩方への適切な配慮などにも気をつけていたよ。北島も、やがて始まる後輩指導を含め、これからの業務に対してどんな心構えで臨んでいくかをしっかりと考えて、いい先輩になっていってほしい。

北島:
ありがとうございます。メンターと新人という関係が終わっても、海宝さんとの絆は切れることはありません。同じ課題に取り組むチームの仲間として、尊敬する先輩として、これからもよろしくお願いします。海宝さんに並ぶような出荷オペレーター、オイルマーケターになれるように成長していきます。
海宝:
今後は仕事のパートナーとして、北島からのアウトプットに期待しているよ。同じ志をもつ仲間として、一緒に良い仕事をしていこう!